人工光合成研究拠点の整備について大阪市補正予算が承認されました
平成23年9月30日の大阪市会本会議において、平成23年度大阪市一般会計補正予算が全会一致で可決され、エネルギー施策の推進として大阪市立大学人工光合成研究拠点の整備に対する補助金5,800万円と債務負担行為の補正として8億2,200万円をあわせて8億8,000万円の追加補正が認められました。
大阪市の支援を受けて研究拠点が整備されることにより、本学は複合先端研究機構を中核とした学内外の協力体制を構築し、人工光合成によるメタノール生成技術“Solar to Fuels”の実用化に向けた研究?開発を加速します。
<新施設概要>
設置場所 | 大阪市立大学杉本キャンパス |
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延床面積 | 1,500㎡ |
内容 | 実験室:2室、分析機器室:4室、企業研究者居室:6室、会議室:2室 |
設置機器 | NMR(核磁気共鳴装置)、X線回折装置、FT-ICR-MS(質量分析器)、原子間力顕微鏡 |
“Solar to Fuels(ソーラー トゥ フューエルズ)”とは
この技術は化石燃料(原油)由来のガソリンや軽油等に代わって、太陽光エネルギーから、環境にクリーンな燃料を効率的に生成(変換)しようとするものです。燃料としてアルコールの一種であるメタノール(他にエタノールなど)を生成し、自動車などの燃料としてだけでなく、化学製品の原料にもなり得るため、化石燃料に依存したこれまでの社会や産業構成から、自然エネルギーに立脚した環境社会への転換を大きく加速することが期待されます。