水道水ミスト散布活用によるエアコンの省エネルギー化に関する調査研究を開始
大阪市立大学は、平成23年8月19日(金)からNTT西日本日本橋ビルにおいて、水道水ミスト散布によるエアコンの省エネルギー効果などを検証する実測調査を水道局と共同で開始します。
本学工学研究科の中尾正喜教授を中心とする研究チームはミストの蒸発冷却現象の基礎的研究を継続しており、ミストの空気冷却能力(ミストの蒸発率)を計測する方法を確立し、ミストの粒子径、外気温湿度、蒸発距離とミスト蒸発率の関係を明らかにしてきました。今回のミスト散布活用によるエアコンの省エネルギー化は基礎研究の応用として取り組むものです。
調査場所となるビルの所有者である西日本電信電話株式会社(NTT西日本)では、環境対策の一環として、「大阪市水道局?ドライ型ミスト装置導入サポート制度」活用により事務室空調(エアコン)室外機周辺への水道水ドライ型ミスト装置導入を決定されました。
夏場高温になるエアコン室外機周辺の空気を冷却することで、機器の効率が高まり省エネルギー化(節電効果)が期待されます。
今回の取組みの実施にあたっては、水道局、大阪市立大学とNTT西日本で連携協定を締結しており、エアコン室外機周辺での水道水ドライ型ミスト散布について、実測調査にて省エネルギー対策やヒートアイランド対策などの観点から、実施効果や効果的な運用方法について調査検証を行います。
実測調査の概要
調査期間 | 平成23年8月19日(金)~9月末を目処 |
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調査目的 | 1. 空冷室外機周辺でのミスト散布実施による蒸発冷却特性の検討 2. 省エネルギー対策効果の検証 3. ヒートアイランド対策効果の検討 等 |
調査場所 | NTT西日本日本橋ビル(大阪市浪速区日本橋5丁目8番21号)
※エアコン室外機周辺にミスト散布ノズルを延べ約100基配置(NTT西日本にて導入) |
実測調査対象のエアコン室外機