人工光合成による次世代クリーンエネルギーの研究開発拠点へ―複合先端研究機構―
複合先端研究機構の神谷教授と岡山大学の沈教授らの研究グループは、植物が光合成で水を分解し酸素を発生させる仕組みの詳細な構造を原子レベルで解明しました。複合先端研究機構は、この成果をもとに同じ化学構造をもつ触媒を人工的に開発し、メタノール製造をめざします。2015年までに燃料電池のモデル装置の完成、2020年までに製造技術の確立、2030年までに実用化を目標とし、民間企業?研究機関と連携して研究開発を進めていきます。
人工光合成によるメタノール製造が実現すれば、メタノールが燃焼してできる二酸化炭素を原料に再利用することで、二酸化炭素を出さないクリーンエネルギー循環システムの構築が可能となり、現在地球規模で直面しているエネルギー問題、環境問題等の解決につながるものと期待されています。